厳冬期の本沢温泉で雪山テント泊して硫黄岳に行ってきました!
厳冬期の本沢温泉で雪山テント泊をし、硫黄岳へ行ってきました!
今回は山の仲間4人(男性2人、女性2人)との雪山登山です。たろきち以外の3人は今シーズンすでに数回雪山に登っています。
たろきちにとって雪山でのテント泊は初めてで、かなりの緊張感を持って臨みましたが、雪山に慣れたメンバーのフォローのおかげで、充実した雪山登山になりました。
硫黄岳は大学生のころに一度登ったことがあるのみで人生2回目の登頂となりました。
2025年2月8日(土)
稲子湯唐沢橋登山口
集合場所の二宮を6時に出発し中央道を走り、10時過ぎに稲子湯に到着しました。
稲子湯でトイレ休憩をし10時30分に稲子湯唐沢橋登山口に到着しました!
我々が到着したときはほぼ満車状態でしたが、なんとか1台停められるスペースがあったのでラッキーでした。
テントや食料の仕分けを行い、ゲーターやアイゼンなどを装着し11時16分に稲子湯唐沢橋登山口を出発しました。
たろきちの荷物は20kg超となり、過去最高の重さでしたが本沢温泉までの4時間頑張ればという強い気持ちで出発しました。
林道も雪が積もりカーブミラーが我々の背丈ほどにありました!
ゆっくりとしたペースで歩いていましたが、体が慣れていないせいか、荷物が肩にずっしりと食い込み、股関節も痛み始め、前半はかなり苦戦しました。😢
でもアミノバイタルを飲んでから調子が上がってきました!
雪は踏み固められている箇所もあり、歩きやすかったです。
今シーズン初の雪山だったので、樹林帯が雪で白く染まった中を歩くのはかなりテンションが上がりました!❤️🔥❤️🔥
みどり池&しらびそ小屋(標高2097m)
稲子湯唐沢橋登山口を出発して2時間でみどり池&しらびそ小屋に到着しました!
凍り付いたみどり池の奥には2024年5月に登頂した天狗岳がそびえたっており、迫力がありました!
こちらでは20分ほど行動食を食べたりし休憩をしました。
みどり池からも雪が積もった樹林帯を進みます。
本沢温泉・みどり池分岐からはほぼ平地でこちらから15分ほどで本沢温泉に到着しました。
本沢温泉
みどり池&しらびそ小屋を出発して約1時間30分、15時10分に本沢温泉のテン場に到着しました!
メンバーの一人が歩いて5分ほどの本沢温泉まで手続きをしていってる間にふかふかの雪を3人で踏み固めてテントの設営をしました。
手続きに行ったメンバーが本沢温泉の温度計を見たら−12℃とのことでした..🥶
テント設営後まったりと時間を過ごし、お腹も空いてきたのでちょっと早い夕飯の準備をしました。
食担のIさんが豚肉たっぷりのキムチ鍋を用意してくれたので、みんなでコンロを囲み美味しくいただきました!🍲
夕方から雪が降る時間帯もありましたが、テント場は樹林帯に囲まれていたため風の影響をほとんど受けませんでした。
就寝は21時頃で、男性2人はテントの端、女性2人はその間に寝ました。
雪山テント泊はかなり寒いと聞いていたので、上はダウンを2着含む合計5枚を着込んで寝ました。しかし、テントに内張りを施した効果なのか、暑くてなかなか寝付けませんでした。
女性陣も暑くて途中で着込んでいたダウンを脱いだとのことでした。
暑いとはいえ、テントに当たる肘などは寒さを感じ、当たらないように何度も寝返りを打ちました。
モンベルで購入したシュラフ「シームレス ダウンハガー800」のデビュー戦でしたが寒さを感じることなく寝られました。
2025年2月9日(日)
本沢温泉テント場
朝4時半に起床予定でしたが、かなり疲れていたようで、皆起きたのは5時半でした💦💦
本日はいよいよ硫黄岳へのアタックです。昨日の情報では本沢温泉から夏沢峠へのルートはトレースがないとのことでした。
また、硫黄岳は強風の予報で人生初のラッセルを覚悟し、昨夜残ったラーメンを朝食にいただきながら気合を入れました。🔥
本沢温泉
荷物を整理し8時1分に硫黄岳へ向けて出発!
今回はストックではなくピッケルで硫黄岳へアタックしました!
本沢温泉野天風呂(標高 2150m)
本沢温泉から歩くこと10分ほどで本沢温泉野天風呂に到着しました!
たろきちだけ露天風呂のところまで降りてきました。
※昨日露天風呂に入るチャンスはありましたが寒すぎたのでやめておきました..
夏沢峠
本沢温泉野天風呂からラッセルを覚悟していましたが、我々より先に登り始めた団体さんがラッセルしてくれたようで登りやすかったです。(団体さんに感謝)
本沢温泉露天風呂を出発して1時間10分ほど歩き夏沢峠に到着しました!
ここまでくると登山者が多くいました。
硫黄岳
夏沢峠で40分ほど行動食を食べたり記念撮影したり、また硫黄岳へのアタックに備えレインウェアを着込んだりとし10時21分から硫黄岳へアタックを開始しました!
ここから樹林帯も雪で白い世界となりました。なんか神秘的でしたね!
森林限界を超えると強風となりました。。🥶🥶
あっちこっちにこのようなエビのしっぽがありました!
夏沢峠から強風の中を黙々と歩くこと約1時間で硫黄岳山頂に到着しました!
山頂は強風で時折晴れ間もありましたが、基本的にはガスってましたねぇ〜
ドアラもきりこも凍りそう..
他の登山者も記念撮影してすぐに下山してしまうので、硫黄岳山頂はガラガラでした。(そりゃそうだよねぇ〜)
硫黄岳山頂から下山開始
硫黄岳山頂で20分ほど記念撮影などして滞在してたら寒くなってきてしまったので下山を開始しました!
オーレン小屋が見えました!
夏沢峠も見える
夏沢峠の右手には本沢温泉が見えるようだけどよくわからなかった..
丸で囲んだあたりにあるっぽいですね
11時27分に硫黄岳山頂を出発し、夏沢峠を通過し約2時間で本沢温泉テント場まで戻ってきました。
本沢温泉テント場から下山開始
テント撤収後にそれぞれお昼を食べたり、パッキングをし直したりと下山の準備をしました。
14時40分から稲子湯唐沢橋登山口駐車場へ向けて下山を開始しました。
本沢温泉テント場を出発して2時間45分で稲子湯唐沢橋登山口駐車場に到着しました!
感想
人生初の雪山テント泊を無事に終えることができました。
参加前は荷物の重量や寒さにかなり不安を感じていましたが、皆さんのフォローのおかげで楽しい雪山登山となりました。
特に硫黄岳へのアタック時に見た樹林帯が白く染まった風景はとても神秘的で感動しました。
反省点はスマホで写真を撮るために手袋を何度も外して素手になったため、右手の人差し指と中指の指先が軽い凍傷になってしまったことです。
完治まで1.5ヶ月ほどかかりました。やはりタッチペンを使うべきだと改めて痛感しました。
また下山途中にアイゼンの裏側が外れてしまい、途中から右足のアイゼンを外して下山することになりました。
硫黄岳へのアタック中でなくて本当によかったです。
本沢温泉・硫黄岳雪山登山情報
旅行探検日 | 2025年2月8日(土)〜 9日(日) |
コース | 稲子湯唐沢橋登山口駐車場 ⇒ しらびそ小屋・みどり池 ⇒ 本沢温泉テント場 ⇒ 本沢温泉野天風呂 ⇒ 夏沢峠 ⇒ 硫黄岳 ⇒ 夏沢峠 ⇒ 本沢温泉テント場 ⇒ しらびそ小屋・みどり池 ⇒ 稲子湯唐沢橋登山口駐車場 |
累計標高差 | 登り:1276m、下り:1276m |
歩行時間 |
合計:14時間32分 1日目:5時間23分:稲子湯唐沢橋登山口駐車場 → 本沢温泉テント場(休憩含) 2日目:9時間6分:本沢温泉テント場 → 硫黄岳 → 本沢温泉テント場 → 稲子湯唐沢橋登山口駐車場(休憩含) |
距離 |
合計:15km 1日目:5.6km 2日目:9.3km |
各所有時間 |
■ 2025年2月8日(土) 11:16 稲子湯唐沢橋登山口駐車場 ↓ 13:16 しらびそ小屋・みどり池 到着 13:37 しらびそ小屋・みどり池 出発 ↓ 15:10 本沢温泉 ■ 2025年2月9日(日) |
硫黄岳のアタック中にスマホが一時的に落ちたのでルートがちょっと変になってます..
おまけ
2週間後の写真です。皮が剥けました。